イギリス人のジェントルマンシップの恥を知る心が、人類史においていち早く、人の道の公正さの制度的実現を求めたのでありました。
一段と過酷さを強めていたフランスの絶対王政の無道な搾取制度の現実において、ある程度の国家的な、人道主義の理想への確かな前進を、人の世であるイギリス王国で目の当たりにして、ヴォルテールの革命的執筆の情熱の火が付けられたと言われています。
イギリス大衆も、組合運動で次々と実績を重ねることのできた背景となっている、懐の深いジエントルマンシップの人間性の高さを今も黙したまま胸の内に尊敬していて、一面頑固な階層社会の過激な改革をおのずから控えているといわれています。