コピー係りの家は重病人の家


だと言われて来た。
確かに家族のほとんどが大病を経験して来ている。
しかし、そういうことでなく、腰抜けの意味で言うのであるという。
確かに、質素に謙虚に、貧しく世間もなかった。対人的に弱い特徴があった。
特にコピー係りは、表現される程に、高校生時代にも発病していた。
なんだか為す手も立てる音もなく、ざまに立ってばかりいたような気がする。
早めに卒業式も無用とばかりに、学校を退かせたことがあったのは、自分で勉強して合格してしまって、場所を変えたらいいこともあろうかという、お情けの対策であったようだ。