行方不明事件の手口情報


「ハッタギ」とかいう。
足で、バタンとレバーのようなものを踏み下ろす仕掛け。
しかし被害者がそれと知らずに眼の前にしている物のイメージはない。
「蟹挟み」という表現もあるが、罠のような物で人間が簡単に死ぬだろうか。
全国的に設えられていたようである。
コピー係りの風呂場の下も現場になっていて、そのハッタギでないかという推測がある。
そういえば、直角的な完黙の復讐劇の現場であったと聞かされていた。
ハッタギにはハッタギをということであろうか。
全国的に偏りなくあるものなのか、たまたま九州久留米のからくり天才の話のつながりに、熊本辺りにある仕掛けの話を聞かされた。
もしかしてその天下のTの創始者にちなんだ発明なのかもしれない。
組織から逃れられいている企業というものはこの世にないであろうが、特に世界のとか天下のとか言われる程の大企業が何かの関わりを持たせられずにいるということはないであろう。
なんだかその天才の子孫に当たる方がそのハッタギ事件の関係者にもなっていたようだという話である。
「音立てるからな」
家の周囲で音を立てられて浮いてしまったという例があるようだ。
その九州のケースに由来するものか、音立て戦法とでもいうようなものがあって、家の周りを歩き脅す事がある。


麻酔剤注入器の場合、携帯でどこでもあり得る、と安全情報に書いていた。
実際に、相手が生まれ換わりであったりして犯人と知らずに入ってしまった穴はどこでも事件現場になっているようである。