秋田県は奥深い


 この頃北秋田市などというものができているようである。どこに何の町があるのか手品みたいな新市の捻り出しである。この間東北では近頃初めての内陸直下型地震が起きている。いよいよ地震班も活動を始めたようである。決して嘘の話ではない。地震を起こせる所は決まっている。中学生用の地図帳でも調べられる。
 この玄妙な北秋田市鹿角市が共同で、大湯ストーンサークル世界遺産に申請している。笑う人がいる。平泉の勢子役目かとも疑われる。
 しかし思い直してみれば、馬鹿にならない、極上の縄文土器遺物の発掘地である。世界に十分誇れる。青森の三内丸山遺跡、遮光器土偶の独善的ユニークさ、(シベリア除く)アジア地域唯一のストーンサークル群、各地に立派な個性的な縄文土器が発掘展示されているが、ストーンサークル地域最南端の北上市の博物館に展示されている堂々とした土器群の威圧。世界に差し出して決して恥ずかしくない陣容である。
 未来に遺し示すべき人類文化高度地点の一つ、縄文文化の華はここにあると叫んでもおかしなことはない。いや北日本人の務めではないのか。
 世界に名だたる秋田犬も、縄文人由来の犬として紹介すべきである。外国人好みの威風がこの文化にそろっている。