岩手県と島根県の共通点について

   
 N町宿にあるS村国始め神話所縁の住吉神四社の一つ。古社らしく古杉が急な参道に沿って立ち並んでいた。




 先にストーンサークル文化の伝来とOE由来の英単語と日本古語とのいくつかの類似によって、アイルランドブリテン島先住民の渡来の可能性について触れたことがあったが、それとは別個の渡海集団の経路が浮かび上がってきた。
 島根から岩手へ、である。出雲弁と東北ズーズー弁との共通性については、日本語の研究では珍しい特徴として取り上げられないことはない。いくらか教わってみたが、言葉の共通性はあまりに薄く何かの偶然かと思われた。しかし母音の交換許容、曖昧さという特徴には注目したい。すみのえ、すみよし、ひえ、ひよし、といった母音の交換等を多用して、日本語の基本語を、国作りの事業の一つとして創作させたことがあったのではないかという疑いがあった。本当なら、たとえばヒーフーミーなどという数詞は、世界中どこにも類似したものはないということになる。
 その母音あいまい性を自らに持つグループが島根の一地域と東北に別れて暮らしているということにもなろうか。岩手県島根県二県だけが日本では珍しい長身型であるという奇妙なデータもあった。東北は逆に一般には身長が低い方の地域であるという。ストーンサークル族の遺伝もあるだろうか。他に岩手だけのものに、いいで地名の並びと雲南地名の点在、県内各地に広まっている蘇民将来の子孫なりお守りの争奪祭り。これらの何が母音交換許容性と関連したものかは定かでない。
 文字を書く時母音を省略するのはヘブライ語の特徴であるという。ヘブライ、ヒプル、イズ、ウズと変わり易い。
 あるいはその時の博士達の仕事で、韓国語のヘをヒと変えた日という基本語が生まれたのかもしれない。エをイと変える特徴があるようだ。