指導者が亡くなられた事に触れる (Shaw & 黄)

 


  休日の憂い無い祭り騒ぎと人々の歓びを想像させるような入相の晴れ渡った空。 



 金がなくなった、金がなくなったと言っておられるという報告があった。運動資金のことではなく、自分の生活費のことを言っていたのである。
 いわばステーブル(馬小屋)死を選ばれたということであろう。さすがに、幼稚死と貧窮死を遂げるという、ある種の潔癖さを見せ付けられた。
 今の指導部にこれぐらいの責任感のある者がいようか。


 実によく写す鏡だ、と仰られていたと言う。
 常に人の所為にして、その極まりない業悪の罪が自分にないと簡単に思い込んでいること。末端にまで曇りなく写されている。自分は確かにすっかり配下の者の所為にして、漫画の主人公のように、決して自分に罪があるとは思わないことにしてきた。責任を取らされると思ったらできないことばかり指導している。
 実によく他人の所為にしている。イドを殺人強盗犯に仕立て上げ醜悪でさもしい者に目立たせる。イドもよく湯田町系の人を指差す。
 指導者の皮肉な遺産、業悪指導の罪を身分下の者に全部押し付けられるという信心と、誰の者ともされずに積み上げられている膨大な犯罪責任。そんな事をして罪がない訳がないではないか。結局迷宮入り無罪でいいと言っているのではない。
 次々と明日もない極悪非道の殺人計画を指導する。誰の責任だ、誰の責任だ、という尋問の声が世にあることも考えずに。
 

 世の中から一目散に逃げ去るしかないような馬鹿をやれ、と言っただけなのである。「顎上がるように馬鹿なんだよ、もともと」