上の家に上がった者との会話

 正見できない者いいか。 私等昔から捷径(まっしぐら)したものだ。 命知らずだ、私等。 何しに私達家に来たのだ。  
 ハナ祖母さんは、しかし最後まで実家の兄たる者は、しが付いた行儀のいい者である、とどうしても実家の兄たる者の結着の未来を信心していたと思われる節がある。 「最後は皆で弘誓の船に乗るのだ」 と心を固めていたという。 運動の行く末が一大事であったのであろう。 家の者にし付いた者いない、他所の家の女子さ遊びしょんべんする。 それで反発してしまったことがあったりして、上の会話などがあったのであろう。