ルーツは、ピラミッドの地下隧道石工技術と天体測量技術にあった。

 人間の心を背景から操る、思いも掛けない光術の発見があった。
 面白いように人間を操れるではないか。 たかがキャンドルライトが、一個人の、人類史の精神活動を全うしてしまうではないか。
 動機は宗教というよりも、世界史全体の監督人であるという優越者意識にあったのではなかろうか。 (superstition という単語はあるいは、この総支配人たる存在を揶揄した後の相続人が、当てこすりに持ち出した言葉なのかもしれない。)
 宗教としても、キリスト教にこそ人間性の品格である、民族主義を超えた寛容さと隣人愛という高度なものが籠められている。
 プロフェッショナルはただに真実を追求したのであることが分かる。
 世界に他にないプロフェッショナルの言葉に恵まれれば、必ずや世界史に残る偉大な教師となった。 時間を掛けた言葉が全人類の頭を遺伝子のようにプリントして行く。
 プロフェッショナルとは魔術師であるが如く、完璧に世界をリードし果せる人間の社会事情があった。 
 現在は大学は無数にあるが、地下組織の森羅万象能力によって、また一般的精神活動は全き把握下にあるようである。