セッタ履いて挨拶するから、その木材返すぞ、

と社長さんが言ったというのである。
 弟の事を聞き付けて、さすがに涙であったようだ。
 これじゃおっ詰められたままで素っ裸で、何も残らないことだ。 ちょっと懐深く考えていたようである。
 学問のない者を 「おじいちゃん」 の孫にしようか。 (へたでパッパと嫌だよ。 隣のパバイヤ。 パヤパヤと子孫いるものだ。 精一がその例であった。)
  手の切れるような新品の角材であった。 この手柏。 言えるかと言って渡していたものだという。 「軽蔑しないで相手をしてしまった」