山作り活動は世界中にあったであろうが、決してスカンディナヴィア半島を形成したのではない。

  大陸内部の氷山溶解ダム水が溢れて、山脈に大量の土砂を運び堆積したのがスウェーデンの国土である。 世界に名立たるフィヨルドの地形は、この洪水によって形成されたものである。 アイスランド北部の海岸でも顕著である。 洪水が土砂を置き忘れて行った所と、山脚の土砂を削り取って行った所との違いが明白である。 
  海中に元からあった二つの火山に引っかかり留まった土砂が、アイスランド島を成したものと思われる。 大陸中の石油層は北海にだけ止まり、アイスランド方面のものは海流に流されて、散失してしまったものと考えられる。
  イベリア半島が40°時計回りに回転していることは、地質学者によって確認されていることのようである。 しかし、その理由がアフリカ南方からの押し合い圧力によるというのは誤りである。 40°も押し曲げたという激しい圧力の跡があるはずであるが、それにふさわしい重量ある地形地勢がここでは見つからないのである。