上の家の母親新子について新たな情報

  ドイツ、ノイシュバンシュタイン城ノーブルと薩摩藩流刑人の野豚象印刑罰。
  高下岳と、踏まれても泣かない死なない路傍の象印
 もし仮に鹿児島在の、最古の日本人先祖子孫からの派遣社員であるとすればの話であるが、連行中に頼むとすればどこをという国選びの問いに、ドイツを答えたことがあったらしい。
 これが岩手県とドイツとの関わりの原点なのかもしれない。 日本では、勃興中の国ドイツを学び見習う国として選ぶのが一般的であった。 結局ドイツと共に帝国主義の戦争に突き進む。
 戦後早くにもライン河巡りの滞在が計画されていたようである。 加山雄三の映画やフーテンの寅さんの映画にその辺の事情が明かされているようである。
 新子の先祖はとにかく岩手に来てからいじめられた。 英語の教師にでもなるかと声を掛けられたことがあったそうであるが、意外にも一字も読めない野良者であったようだ。 道端で小鉢を置くような日々であったらしい。 殊更に醜聞を用意していたようだ。
 S村でもいじめられにいじめられる。 象だ象だと首にヒモを付けられて四つん這いにさせられる。 こりゃ若い女性にひど過ぎる。 何で象かというと、色が汚らしく黒くて、鼻の辺りに皺があってザラ目肌だからであったと思われる。 象の肌は黒いと思っていたのではあるまい。 ところがこの儀式に何と、ノイシュバンシュタイン城からの指図が届けられていたというのである。
 ドイツといったら、最高はノイシュバンシュタインなんだよ。 最高白雪運動だろ、何たらしつこいことよ、グリーン、グリーンと言ったって足りないんだよ。 白と言ったって地名の語呂合わせに過ぎない。 象、獣にされた者には明日があるまい。 あるいは、白表具の直子、直子をと、呆け本人の足を止めようとした仕儀であったか。 直子表具のアイディアそのものが、ドイツ貴族の提案にあるものであったのかもしれない。
  遥かに高く世界一に白い実現である白鳥城。