椿三十郎と用心棒を解く。 (Adams&Co)

  仲代氏の顔がうまく写っていない。
  いわば越後の者と言えど、却って神門背景が高いのだ。 (国民は西部警察に未だ出会っていなかった。) 長い垂直顔。 さすがに、大海の波浪を越えた乞食旅を経てこなければならなかった。 
  こちらは、小屋と言っても木小屋住居でなく、第三家の控え屋から白人混血して現れたのである、というくっきりとした対決場面。 ここらでは、相手が誰か分からず、ホイド/泥棒 「ひょろぎ」 なものを拾って見過ごしてやっている、という優越感に溢れている姿であろうか。 このような、映画そのままの髭と眉毛の濃い、勝新風情で組織から連れ出されたものと想像される。 一部、短い顔、R額の特徴がある。