スペイン上陸の日本人男女二人の面影は、繰り返し世界の映像の下絵となって人の世に現れる。

 王室苦肉の策のジェットストリーム計画に添う事として、地下活動設計の要となっているようである。
 やや乱暴な推理であるが、男性は沢田研二氏その人に似たような特徴の顔形、女性は瀬戸内海人特有の横幅のある四角い顔形。
 女性の声はかすれ声であったと思われる。 ビートルズのレットイトビーの歌声に再現されているのではないか、と前に推理してみたことがあった。 かすれ声であるばかりでなく、何かを隔てて聞くように歌声は遠くかすかでなければならなかった。
 女性の対面を汚すような話になって残念なのであるが、彼女はある日、スペイン人男性相手に足刀足蹴の行動に出たことがあったようである。
 ここで、沢田研二氏の危険な二人の謎のようなフリが、世界史プランの根底から解読されることになる。 女性は、上品な静かな足運びを身に着けた人ではなかったようだ。
 ここで大胆な結論一つ。 日本の空手の型はこの時の舞(女性の名前)の体の動きを再現展開したものである。 日本の空手道は足蹴りの技に乏しい。 足技の遠慮のない武術は韓国のテコンドーにあり、タイのキックボクシングにある。 
 沢田研二氏は刑罰を受けるが如く、沖縄の首里城正殿に正座させられる。 空手は沖縄の正座たるものに蟄居させられた、と言うべきか。 オリンピック種目には選ばれにくかったのである。
 レットイトビーで男性は女性を慰めるように声をひそめて何度も語り掛ける。 このまま待つ。 あの人は京で見たイエス様の絵姿にそっくりだ。 「イエス!」
 「イヨーッ」 能楽師宗家の方のお顔も、沢田研二氏と舞の顔を一つにしたように見えてくる。 鏡板の松も、極めて足を上げない独特な歩み方も、このスペインの二人に由来するものと言えようか。 「待つわ」 のデュエットペアも、「夜明けのスキャット」 の妹さんとそのお姉さんも。
 菅原氏ボート系の先祖の選択も、ジェットストリームの延長として沢田氏顔に似ていることによって行われたものなのかもしれない。 ボート氏はナポレオン・ソロの相方として丸顔のスタッフとタンデムペアを組んでいたと言われている。 
 遺伝子解明の効によってノーベル賞を受賞したペアも似て見えてくるのである。
 そういえば、「待つわ」 のデュエットペアも、「夜明けのスキャット」 の妹さんとそのお姉さんも。
 それどころではない、ロシアの大統領首相コンビも、アメリカの大統領クリントン国務次官コンビも、ドイツの首相は能楽師宗家と同じく一人で二人の顔を合わせたように、英国の首相も、フランスの大統領も皆沢田氏に似て見えて来て、すなわち現在の我々には、菅原氏ボート系の立派な日本人が今こそ西洋に向かって逆流したかの如く思い込まされそうである。
 真実はスペイン王宮発のジェットストリームに由来する顔揃えに過ぎなく、今回もまた日本人似せ絵の天下総攬図が描かれているだけと言えるのではなかろうか。