水平術という殺人手口 (を表す

言葉にも語源があったようだ。)
 水平術とはどのような人体の転がし方であろうか。
 女性が体内にダムを含み持つ工夫である。 水を湛えた洗面器を抱え持ちこぼし流してしまわないように、あるいは逆流して自分が被害者とならないように、身を水平に保つことが肝心である。
 どのように水平チャンスに滞水するか、いくつかの遣り方が開発されている。
 (ところで、今なら常識みたいなものであるが、灌漑術というものも昔はなかなかの発明であり、伝えられることによって初めて行われる程の農業技術であったようである。 人類最古の都市文明というものも、同様の水平術と巨石技術との結合によってこそ誕生し得たものなのであろう。 ローマ以後、この人間住居の原則と設計が見失われがちなアーリア系世界史ではなかったか。 藤原京の水平術考古学が放映されていたが、ダム模型の跡ばかり見るようで、生活用の水平術施工を示すものではなかった。
 上の家は先祖伝来の水田を売り払ってしまった時期があったようであるが、鹿児島人の兄を迎えてしぶとくも水田開発努力を重ね、一町歩の水田面積を有する本家農家に復活を遂げていたようである。 花巻税務署に正直に開田実績を届け出ている。 心に不良動機の一かけらもない真実の仏教徒であったようである。 水不足で田作りも限度となってきた時、部落背後の丘にダムを掘るべし、と強く勧めた人がいたらしい。 しかし貯め水の利用に気が利いていない、という評価があったようである。 伴う村人もいないし、掘ったって回せないじゃないか、という最初からの考えのまま逃げ出してしまったらしい。 それだけがからかいの種であった。)
 私犯人ですけど、水平術嫌、あばいてその手口止めて下さい、という女性の心の紹介と共に、この場合は、新聞片面スペースの報告記事に出会わされている。