という私は何者かというと、親兄弟全員不幸にされてきた者である。 姉弟は皆刺殺絞殺で土中の骸骨となっている。

 特別に姉が弟が何であるというのか。 
 ごちそうも旅行もない。 地下組織なぞないばかりが幸せの者である。
 親族さえ入れ換えられて正月の礼を失くし、用事に人を頼むさえ難しい世間を作って、何がありがたいのか。
 友達付き合いを完全に封じている 
 また、これは、女性に対する何の乱暴であるのか 
 どんなことを働こうとも、私には、地下に誰がいようとない方がずっとましな私生活しかない。 
 接待テレビ放映なぞ特に邪魔である。 観たい映画もなくして、もはや昔の映画の探偵鑑賞も不可能になってしまうのかもしれない。 歌謡番組さえ昔のように楽しめない。 高校生レベル以下の読み物にさえ無意味な犠牲を請求して妨害しようとする。 旅行番組なぞ、恐怖番組にしなくとも本来普通にあるものなのではないか。
 そういう風に地下組織とは、いやらしくてしようがないものなのである