ベートーベンの人生も早々と境遇が厳しい、寂しいものであった。 

 ホッパー団相手の喧嘩とは違うようであるが、恐らく地下組織の存在を認めたくなかったのであろう。 虫の命などと地下に向かって忘恩発言していたのではなかろうか。 レイターワークの四重奏曲というのも、チョロチョロチョー、チョロチョロチョー、という虫の這いずり出の絵柄を下に敷いていて揺らぎない。(枠を作ると取り掛かり易い練り上げ易いということがある。)
 しかし気に入った所があってか、組織はベートーベンという大きな犬を原典遣いに手放そうとしなかった。