日本小唄小曲案 (スペイン広場案)

 古代中世からの音曲で、普遍的に通用するものといえば能の囃子だけであろう。 阿波踊りの早拍子もヒット曲である。
 明治以後にも小曲繁栄時代があった。 文学も絵画もなかったが、メロディだけが繁盛していた。 どうぞメロディ、という昔の小唄案が再び採用されたのであろう。 
 戦後の歌謡曲の星屑の町の如き賑わいも、昔日の思い出話となりつつある。
 しかし長年月日本は世界遺産級の建築も衣装も失い、わずかに小音楽だけの国と成り果てていたのである。