土偶行動は、農業の秘密に未だ至らない時代における、豊穣祈願の為の呪術、あるいは農業作業そのものである。

 土偶は一部破損されて、概ね点在的に発掘されているようである。 埋葬儀式の跡のように集中的に、また堆積物のように発掘されていない。
 痩せてしまった土地の麦の背丈と比べ、たまたま遺体埋葬地で生い育った麦の旺盛ぶりには目をむいて、生死のかかった作物豊作の秘密に迫ろうとしたに違いない。