増田健がどのようにして自信を失くしてきたか

まだ頼りない子供の頃には、高倉健さんみたいな人に出会わされて、身近な人を失ってきているようだ。
昔の本屋で、白衣の女性店員と会ったのであろう。
宮崎にいた頃、一身を、殊更に白々しいジャンパーに身をまとった男性とすれ違ったことがあった。
そして、自身、本屋で、真っ白に輝いているような若い女性の店員の前を通り過ぎたことがあって、いつまでもその白々しさが眼に残っていたことが思い出された。
要らぬせんさくと怒るファンの方もおられると思うが、「幸せの黄色なハンカチ」で、スーパーの店員を演じていた倍償千恵子さんが仕事中いきなりプロポーズされるシーンがあった。
その白衣の店員の人が、増田健の唯一の親代わりの人、たぶん叔母さんに当る人なのであろう。


それから、高橋英樹さんみたいな男前の人に、なぜか、みそくそにこき落とされてきているようだ。
何の立ち向かえる立場も力もなかったろう。


日本最高の本物の威厳俳優の前に、はなはなだしく自分の無力を感じさせられることがあって、自信喪失者になってしまったものと想像している。