少女突然死事件の再考


 浴場で少女が倒れてしまったことがあったという。倒立顛倒事件とは異なる。入浴中に居眠り、意識を無くしてお湯を飲んでしまうことが何度かあった。クロベエ族の出世作戦というものがあったというが、少女自失事件というものではないのであろう。H市に藩主の子息を弔う為のお寺が建っている。近くの城の主を招き、毒入りの膳でもてなした時、自らの息を伴わせたのだという。城主はH市の城門を出で、坂を下りかかった時に倒れたと記されている。また、W氏の息が、近くの城にいる父親の危機を感じて、手習いに宿していた寺を一人出で、しばらく歩いて狐に憑かれ討ち死にした所という塚がK市内にあった。「口に手を当てたぐらいで倒れている」 「ヒロポンだ」という、山荘事件ヒデオの観察者の報告があった。崖下獣姦というパターンもしつこく強要される儀礼である。ある学校裏の崖下で、目撃する人がいて、洋装した少女が「畳のようにくず折れた」あるいは「たたまれるようだった」と話している事件があったという。