アメリカ研究(studies of America)


 アメリカ合衆国の地図に当たった。


 ホイットニー山がアラスカを除けば国内最高峰の山であった。そのすぐ側にデスバレーがあった。これが世界第三位の海抜最低地。近くに有名なグランドキャニオンがある。両点を結ぶ線分の真ん中やや南方にラスベガスがある。河を遡ればユタ州があり、塩湖のグレートソルト湖がある。アメリカの東西を繋ぐ重要な道がこの湖を横切っていて、オグデンという町がある。映画会社の看板画面にその町の背景にある山が写されているという。歴史の象徴としてであろう。


 対称的な位置に、大西洋からの海風を受けて四季の風景が美しい、スモーキーマウンティン国立公園がある。近くにチェロキーインディアンの居住地がある。西洋人の制度文化を採用し、独立国の体制を整えて共存していた時期があったという。プレスリーとか有名な関係者が出ている。
 インディアンは顎、口の造作が壮大である。


 大学のランキングはカリフォルニアの三大学とアイビーリーグに占領されているようである。アイビーリーグの学費は高額であるという。親が寄付すれば堂々と入学できる仕掛けであるらしい。コンクリートブロックのようなエスタブリッシュメントの存在を想像してしまうが、誹謗になるのかもしれない。各高校から首位成績者が、あるいは二番手を伴って合格するぐらいの頂点である。
 全生徒の順番を揃えるのでもなく、全校首位、次席の生徒を押し立てることは難しい事でない。日本の場合、中学卒業時に似たような状況が現じていると推理される。


 地理学会の報告から。カリフォルニア半島は周囲の地殻の分裂運動に基づいて出来た地形かと思われるが、やはり土砂の激しい流出にも拠ると思われる。メキシコにぶつかって散乱した跡が窺われる。更にメキシコ湾側からユカタン半島の付け根とパナマを越えて南太平洋に広く散らかされた跡があるようにも見て取られる。