上の家の裏側に地下市民ホール


があって詰めると250人も収容できたそうであるが、この地下室の秘密は市民独自の穴があると思わせるための誘きにあるようだと教えてくれる人がいた。
 すぐ側にも工場内のようなラージホールと呼んでいた地下室があり、かつて、その出入り口に銃が構えられていると教わっていた。
 皆が行く市民ホールに行くものと思わせて、一人ずつ工場の方に連れて行くのであろう。


 このような事件は上の家の者がいるからあるのではない。組織はどこでも事件を起こすことができ、また起こしている。何かしらの日本国土の大事件は避けられない道筋であったようだ。地震も起こすと思えばどこでも起こせるような技術を持っているようである。どこを掘っても必ず湯源に行き着くボーリング力の温泉が市内のガソリンスタンドみたいな所に湧いている。
 津々浦々の穴が上の家の者に有益であることは少ない。多くの現実のエリート達の為の世の中であり、あったことは確かである。