玄人はだしという言葉を推理する。
奈良の世にも、地下人を追った高位の僧侶がいたのであろう。
素人と玄人の言い分けもその僧侶の使用した言葉なのかもしれない。
玄人は履物を奪われて、裸足のまま逃げ去ったと想像される。
その履物が東大寺の屋根の上に永遠の記念として掲げられているのである。
その後日本人は靴を失い、下駄と草鞋を利用することになる。
英米人は靴を絶対に脱がないが、日本人だけは必ず靴を脱いで室内に入る。
先生が裸足で逃げる、とは意味不明瞭にあまりに特殊な光景であり、言い方も意味不明瞭に玄人はだしと決まっている、不思議な慣用句であった。
ついでに、「遠山の金さん」 でなじみの、かつての日本人の肌脱ぎ居直りというのも極めて特徴的な風習である。 願いどおりに、皮をはいだ馬の赤を投入してやったという昔の事績を、日本の風習に表現したものなのかもしれない。 (馬肉生食者派遣とか、覗き見赤ポスト派遣とかと、近年にもいろいろな赤ちゃん扱き入れ作戦が企まれていたようである。)