誹謗小説・湯田町本内物語・続

  旧家農家の家とは思われない。 勤め上げたサラリーマンの家でもこれよりましである。 移入人繁栄運動で磨り減ってきた挙句の姿である。 江戸時代の住人もこの地域から姿を消している。 とうとう田三枚のものだ、とその悪戦苦闘、敗け続き振りを隣家の者が嘲っていたという。