上の家は火事にあって、木小屋のような小さな家に焼け出されていた。

 火付け改め、監獄詰めしたまでよ、と西の家の者は空嘯いていたであろう。 以後上の家は箱と呼ばれ、監獄と呼ばれることがある。 (箱、木小屋風の建物の写真を次回紹介したい。)
 度々火災に遭うので、その為にかじやという屋号を付けさせて、上の家直近に住まわせたのであろうか。 確かにかじ屋の家が建ってからは火災に遭っていないようである。