中国人もまた世界史プロダクションの作品民族である。
パンダのようなものである。
中国人の本籍地は西域にある。
正当な氏名は多くが狭い西域の、まとまりのある一地域内に発している。
ここから戦国七雄の一、秦が武力を得て、東方を制し天下を統一し、その領土と共に一民族性を強めていく。
想像的であるが、中国民族の主要なる特徴の由来を推理してみたい。
その特徴とは、新アジア人でいながら、背が高い、鼻も高い、顔が長い、色が白い。
ローマ人に似ている。
この特徴は、古代イタリア半島のエトルリアに由来するものと推理されることがある。
世界史の不思議なことの一つに、ローマ建国の年代がいきなり確定的に示されていることである。
この時代に確定的年代が残されているのは、エジプトとメソポタミア地域の王国の歴史についてだけで、ギリシア以西では初めてなのかもしれない。
ローマ建国の神話がまたこの世のものとは思われない、創作的非現実的であるにもかかわらず。
ちょうどこの時代に、中国では秦の国が力を得て歴史に登場している。