成田やるから、と言って誘ったものであるらしい。

 成田やるからね。
 成田では人を使うばかりで金は掛からなかったであろうが、組織の最後の仕事に注ぎ込んできたビルディング建造費、進学資金、田畑農地の支給費用等の金額、計算もない莫大なものであったと思われる。
 何に役立つのか分からない金をばらまいては、金が無くなった、金が無くなった、と組織の主からの声が届けられる。 ある限り喰い付かせるという、無思慮無残な金払い高であったようだ。
 全体に地下活動を名付けて、金喰い運動と呼ぶことができよう。
 その金のお蔭で偉くなると後は猫ばばするみたいに、組織から食い逃げを働きたい先輩方の世の中となっているようである。