運動の始末劇として殊更な悪人面表現を頼んだ脚本家がいたようである。

 単純に、韓国の独特な仮面劇からヒントを得たものなのではなかろうか。 仮面もやたらに大仰な昔振りを伝えている。
 目立つばかりに、国際的にも、他にはいないような強盗犯的悪印象を独占しかねない。
 運動の閉幕のコンパルソリーであろうか。
 とにかく担当者にとって割の合わない配役である。 殺人強盗の溢れかえっている世の中に、たった一人のなまはげ評判を背負うかの如き状況であった。
 従って、農作物の汚染もみんなそのグループ特許の仕業と思いこまされやすいことになる。
 しかし今や国民の目配りにも、仮面劇ばかりに目を奪われない進歩があるようである。