オガラ森形成努力の効果は期待外れに小さかった、という感想が伝えられている。

 似たような感想は、鹿島作りの担当者からも伝えられていたようであった。 こんなにがんばって、茨城鹿島がもったいない、という言葉であった。
 建物造りどころでない、まほろば形成のための地中掘進努力を経験した者の言葉であろう。
 結局、鹿島立ちした中臣氏の尽力によって、大和の国の都は奈良の地に築かれることになる。 
 神話は出来上がった都の土地の物語として創作されるのである。