オガラ森と前塚見山形成の目的は、奈良の二上山と北上の地に置いたものとを、何らかの意味で因縁付けることではなかったか。

 茨城の筑波山もニ神を祀る山ではあるが、その形状内容は異なる。
 ふたかみという地名は、常陸と北上の古名の由来であったに違いない。
 とにかく、アイルランドにあるものとそっくりのストーンサークルの丘から入日を眺める位置に、世界組織は二上山に似たものを作ろうとし、夏油高原の目前にその整った姿二つを現わしている。 そして、山を盛り上げた人達の言葉が語り残されているのである。 
 世界組織は古代において、陸奥の地に何をもくろんでいたのか。 今一つ定かではない。