女性乱暴は、この期に及んで必要が生じた為の立案遂行ではない。

 地下組織自らの経歴から堤出されている注文である。 東洋人の真似だなぞ言うだろうが、組織の最もいやらしい所の一つである。 東洋人は女性強姦を二度と繰り返していない。 組織は無反省にこれ見よがしに獣の罪を積み重ねる気でいる。
 痴漢算数だけでもやらなければならない、という元からの計画なのである。
 エバルもの猿公の為だという言い立ての積み上げ量も莫大なもののようである。
 また、表―西洋でやったことを裏―アジアでもやろう、という計算法則がこの段において一般に働いているようである。
 ニュージーランドでやったら仙台で、とか、ロサンゼルスでやったら神戸で、とか。
 アジア人大軍に踏み入らせよう、とかの他の計算ももちろんある。
 とにかく組織は自らの極端な非人間性を演出し見つけられようとしている。