人を驚かすような残虐無残に挑戦、という単純な痴れ心にも出会っているのかもしれない。

 しかしやはり、最終幕に及んで一段と醜悪面をさらけ出して止まない、というのも一つの潔癖なモラルとでも呼べるものなのかもしれない。
 無自覚に、獣ぶり高を跳ね上げては悦んでいるばかりのこころであろうか。