2011-08-14 さるすべりの花が咲いていた。 上の家の弟が大学受験目前にして刺し殺されていたことを暗示していたのであろう。 さるすべりの木が周囲に噴き出していた。 不思議な事に、庭先のさるすべりの花を咲かせないでいたその家の母親と兄姉達が弟の死亡事故に気付かないでいたというのである。 警察に通報して事件を知らせようとしたそうであるが、母親の嘆きを予想してもうやらずの雨の涙で、とにかく二週間後に高校を出た事のあるような若者を何とか用意して、姉夫婦の家に送り返したという話であった。 「京都」 はその横死を知り、何十年間も 十手、十手と十手の印が待ち構えている。 北上市には江戸時代中に幕府任命の武士団と十手団が置かれていた。 枝を切ると自然に十手が出来上がっている。 天保の誠を遂げるという変わらぬ気持ちの表れであろう。