なぜ彼の者はトンボのようなメダカのような貧小な体躯のものであるはずだ、という情報が出回ったのか。

 基本的には東北の山村の農家である上の家は貧しかったということがある。 タンパク質を気を付けて摂るという食事レベルにない。 食べるものがあればホットするという経済の状況である。 読書用の本など誰も持っていなかった。 早慶戦の漫才などが流行っていた時代である。 部落の私生児達で花の東京は早々とにぎわっていた事であろう。
 旧家である上の家がなぜそんなに窮していたかは、後日の記述としたい。