大学生のフリをしているより、北海道でトラックの運転手をしていた方が、もっとましな読書堆積ができていたであろう。

 それでも一応中田喜子さんは、その覗き魔の部屋に書記の用意のノートのようなものがあることを確認されたようである。 そのようなテレビドラマの演出の挨拶があった。 そのアパートの地下設備室には自決直前の三島由紀夫島まで入っておられたという。 思えば何はなくても三島氏の小説だけは読んでいた時代であった。 国を啓くような社会的事務が控えているのであろう、と思われたのかもしれない。