指切りげんまん嘘吐いたら針千本呑まそ

 このような風習は日本だけのものであろうか。 ヤクザの世界でも、自らのまことのしるしとして指を切り、兄貴分に預ける慣習があった。
 日本の国の形を見て思い付いたのが、綾錦、神前舞踊歌謡などの贈与の値に指約束をいただこうという条件ではなかったか。
 スペインにおいても、テレジアは片腕を請求されたようである。 
 指げんまんの信実に応えて盛り上げた二上山という山があるそうであるが、本当かどうか。 (常陸−ひたちという難解な地名は二上山という山の名前から解いてみるべきである。)
 しかし、指切りげんまん建国案は不成功であったようだ。
 「あなたが噛んだ小指が痛い」 「あな冷たよ」 と小指を暖める (庇う) ばかりでした。
 いつまでもいつまでも日本は国を成すことができず、精々に縄文土器土偶を捻くり続けるばかりであった。 国もなければ京の建築も服飾もなく、文字もなく舞も歌もなかった。 ツィギータッチのミニスカート状態であった。
 指切り契約を改めてから、日本に一国家が誕生し、文化が訪れ、やがて安定した都が中央の地を卜して建築される。