甲子園高校野球決勝戦がなぜ延長戦になるのか、球児はマゾヒズムに遊ばれていないであろうか。

 個人的には、珍しく東北勢が決勝戦に進んだ、三沢高校と四国の松山高校の大熱戦を思い出す。 観ている方もくたくたとなるような延長戦の末の再試合となり、太田幸エース一本の三沢高校が力尽きて、初優勝の夢を逃すのであった。 
 組織は日本を高校生の少年とみなしている所があった。 象徴的に高校生を、真夏炎天下のグラウンドに土塗れに転がしてみたいのではなかろうか。 とにかく、高校野球という熱狂は日本だけのものである。 
 甲子園野球に限らず何であれ世に現れたる製品たるものには、このように地下組織が抱えている秘密や思惑が秘められているのである。
 プロ野球では、リリーフ投手の頼もしさの表現が印象的である。 ある時期日本国中が沸いたものである。 完璧のリリーフ投手陣の英姿を眼に止めたく、予定した時間に野球中継の前に座っていたことを思い出す。 この間も大魔神などと褒め言葉が過激である。