伝えられるべきものとしての祖の遺志を含んだ、特定の物語群であったと論を進めることが可能である。

 未だ新人類の歩み出しも若く、全体人数も少なかった頃のスタート点由来を有しているのかもしれない。
 名前のある一個人の発案で、これは子々孫々語り伝えられるべし、と命令が発せられたのではなかろうか。
 他に代々語り伝えられている昔話というものはなかったのかもしれない。 情報として伝え合う習慣にはなかったのかもしれない。