組織は日本を狙った天気図ゲームを制作している。

 今回は低気圧を利用した風車陣シリーズ。
 子供の悪戯書きのような天気図描きにはつとに気づいている人も多かろうと思う。 前線を南北直線に走らせたこともあったし、二輪の菊のように日本列島を低気圧がはさんで北行し、北海道北方で合体するという二陣挟撃の構えを見せたこともあった。
 季節の条件に合わせて、時々の陣立てプランが遂行されてきたようである。 
 風が西風の場合、今日話題の大気中煤塵が日本海低気圧の風向きによって、ちょうどに日本の上空を覆い、雨水を集めると見るからに泥色に濁っていて、決して沈殿しようとしない。 
 しかし、それだけではない。 雨水は放射能をも含有していた。 手持ちの測定器によると、事故現場的危機レベルのものではないが、放射能に神経質な日本の観測隊が見逃していいはずの数値ではない。 新聞に載せられている地域ベクレル測定値測定報告に、必ずや現れるべき環境汚染度の変動と思われるのであるが如何であろうか。
 多くの農作物が秘かに放射能に塗れていて、素人の測定によってもあからさまである。 しかし誰も口を割ろうとしない。 当たった限りでは、その野菜レベルの放射能値であるように思われる。
 島のような端地で、誰かが、故意に、いわば原子炉を裸運転しているのではないかと推理探偵することができるようである。
 (工場煤塵の方も、どうも急激なトピックス登場で何らかの作為を感じてしまうのであるが、そんな組織契約の人為というものが中国の産業ルートにまかり通ってあり得るものなのか、これはなかなか信じがたいことである。)
 これから隆盛となる太平洋高気圧がもたらす東寄りの風によっては、煤塵も放射能も無縁に近い。 すでにそのような雨が降り始めている。