お前を春夏秋冬人肉食する者にしてやる!

  薬王堂計画の跡形−千田さんという可愛いあどけない娘さんが登場された。 薬王堂設立計画の為にと、わざわざ埼玉県で薬剤師をしておられた人を頼まれたのだという。 とにかく「決着」に良かろう、というなかなかのマザーファンド大資金活動であったらしい。

*  「春夏秋冬」とは、何と、ビバルディ「四季」を序章とするクラシック四季遠大計画の風景機縁たるに対し、囚人請求するが如き呪いの約束であった。

 人肉食というものは組織が契約者に強制する相互秘密儀式の一つである。
 
 トラックで冷凍人肉が次々と運送され、店内の豚肉コーナーに盛り上げられている。 
 世間知らずの筆記者のような者が間違えて手にすると、やぁ今日は久々に10キロさばけた、という肉部門担当者の声が、店を背にして帰る者の耳に届けられる。
 すると市民は耳ざとく見分けて避けているのであろう。
 大通りには人の出入りのない葬祭館が何かの記念館のように立ち並んでいる。

 「お前を春夏秋冬人肉食する者にしてやる!」
 激闘の挙句に相手を呪って上げた言葉のように伝えられているが、背景においては組織が仕組んだことであり、ここを舞台に大いに人肉食の長年月を遂げてもらおうかという意気込みなのである。
 組織の「配慮」があることによって現実となる事であった。
 頼まれている者は、できる、行け、といった何かの合図を基にして出場するのである。 成功しないことはなく、見つけられて警察沙汰になることはない。
 夢をみているようだったと表現してもいいのではないか。 玉手箱の中の事のように事が運びその秘密がどうしてか正式な発覚に至らず、捕物帳の一行にも残されていない。 見つかったら破滅に決まってる、という悲観的な自棄の精神でいたとは思えない。
 長年月とは何ヵ年何ヶ月のことなのか。
 地域では噂が立っていたという。 しかし隣の黒沢尻通りにおいては、大工さんが一人秋田方面に出掛けて行ったきり帰ってこなかったことがあったという記憶があるぐらいだという。 藩筋の他には、他地域には何の風聞も立つことのない重負担契約行為であったと言えよう。
 始めっから気の毒な舞台劇の相手役をセットした、世界偉人劇運動の「ステイ」役なのである。

 世界の名曲クラシック曲でさえ、春夏秋冬の当地の景観イメージをモチーフとしていた。
 そうか、「春夏秋冬」とは、この'世界のクラシック'人類史永遠の嶺たるべき挑戦であった四季計画の呪いであったのだ。 四季計画は長い計画であった。 バッハが春、ヘンデルが日陰の夏、ハイドンが稲架の秋、ベートーベンが大根干しの冬。

 日本国内の偉人は白木野から出ているという説明であった。 ステイはとうとう、とうとうと大喜びであったという。 お魚さんみたいに両手を頭上に突き出して。 西新宿の都庁も角を出して西方角に向いている。 小林一茶二宮尊徳の二人の事であったと思われる。 やせ細ったステイさんは、ヘルメットを被った王選手のようであったというようなスケッチであるが、そのような事になり得ようか。
 (ところで、小林一茶が白木野出身でないことを確かとする声が届けられている。 二宮尊徳も父親の子のようにはその疑いをかけ難い。 このように白木野出身は多勢が疑わしい。 何かの黒子特徴で配列されているに過ぎないと信じられてくる。)

 春が来て、まともに田打ちをして暮らそうと放置されていた田に下りたことがあったという。 すると、田の底から、アガー、という制止の声が聞こえて来て、鍬を投げてしまったことがあったという話が伝えられている。
 上の家の新しい相続者に、自分を旦那殿と呼べと高飛車に命じられ、この胸がどうきして止まない、と家族に訴えていたという話も伝えられている。

 上の家本来の世襲者であった家族の者が、生活支援に立ち寄ったことがあったという。 ところが、そのまま不帰、番所に訴えが入る。 しかし藩は当たり前に調べに入らず、これは困ったこととして生活支援の金子を届けようしたらしい。
 すると藩は、全てを聞き収めた立場で、この舞台仕事を箱の内部の藩勤めの如く考えて放置しようと考えていたのである。 捕物帳の一行にも現れてはいけない密事でなければならなかったのである。 組織の要請があったからに違いない。 
 事件はあるがなかなか警察沙汰に発覚しない、似たような事例が各地から報告されている。 相互秘密保持者を所有したいという組織の思惑が強く働いていたことが知れよう。

 白い雲を見てOKと言えるか? OK。 このような組織との付き合い始めの口頭試問儀式があったという。 アメリカにも多く、日本でも少なくないようだ。 白い雲と自分との一体感を覚え人生の張り合いにしていたというステイ氏の伝に習ったのである。  
 以下は次回に。


 Signature Thank you, Adams and cooperators, very very much, Now I understand. Every honor should be attributed to them.