2012-07-09から1日間の記事一覧

黒沢映画の三船と仲代もそろって、天下巡歴の西口社縁者大先輩であるように思われる。

差し出がましくも池辺先生を分析するなら、先ず当地の石河氏、鹿児島の君原ロードシップ氏(江戸地図散歩をしておられる)、ややじんせい含み、という所か。

結局、池辺正太郎の専らの探偵対象は上の家ではない。

真っ直ぐな若者たちのあっさりとした身の振り方が、世界最長シリーズの発端であった。 (真っ直ぐ、真っ直ぐというので、タルチェ館焼酎の紙パックのように皆顔が長く、垂直な二枚目となって北帰行することになる。) 人を疑うことのない若者は、言われた通り…

鬼平犯科帳第一巻において、上の家の無念が活写されているが、

この場合は、江戸時代末期における井藤氏兄と三姉妹の三ヵ所移住時のスナップショット集であった。

上の家は、遥か藤原時代以来今日に及ぶまで、、江戸時代のある時において一度無念であっただけである。

倉の檻に隠し置いて何日やっているって、私は四年やっている。 別けて棚の上に祀り上げ、隠し立てもなく、四年はお経を上げてきた。 「神社でない、寺だ。」 後の世にも多発してきた、薬物人体預かり事件というものであった。 現代の中間子遣り取りCERN現象…

しかし、池辺の推理探偵は上の家の事件を取り上げているのではない。 氏にとって、上の家には事件はない。

組織が集めてきた情報に拠れば、実際にも、上の家の場合、神主が一度、地域の事情説明に役所まで出張するよう命じられた事があっただけだという。 佐橋捜査官の見通しにおいて上の家は無罪であった。

夜霧よ今夜も有難う、の苦み走ったいい男を実体の一つの解とする。

闇の狩人。 闇は知っている。 雲霧仁左衛門(仁左衛門は江戸時代の上の家の屋号である)。 剣客商売。 黒幕。 必殺仕置き人、必殺請負人。 これはブレークして、長い長いシリーズ番組の軌道に乗ることになる。 日本の時代劇テレビ番組史においても稀なる人気番…

池辺正太郎は本内部落の謎を解明したか。

先生は明らかにも何かのメッセージを発している。 受け止めるべきである。 「地図を見尽して調べたよ。 そことそこにいたのだよ。 ぜひとも、調べ上げて行き着いたところの解答を読んでもらいたいな。」 (いや私は徹頭徹尾モデルであった、という一報があっ…