フーテンの寅さんで思い付いたが、


岩手県に山岸会という共産団体があった。


その少年が、なにの意味か、チッチとかチッチェとか言ったようである。
クラフトマンシップ」の意味であろうかと思った。
将来の志望を問われた時の言葉なのであろう。
ティチャ(先生)などと発音したりするシーンがある。
英語の先生に、授業中、チェと礼儀のない音を出して、チェとはなんだ、チェとはと珍しく怒られたことがあった。
先生の前で出した音かもしれない。
英語で採録されているのであろう。
「君の夢は何なんだ」
地面に向かって、チェッ、チェッ、と言ったのが本当なのかもしれない。
今となっては、先生を馬鹿にしたのかとも思われたりして、意味が確と取りきれない音だったのであろう。
英国人はこういう発音をすることがないのであろうか。
その時、下を見てから、横の樹のあるほうにも顔を向けて言ったような様子が再現されていることがある。
今までのことから、地下組織活動の悪魔性を見抜いて、はっきりと難じていたのではないか。
少年はその時将来の夢と組織の先生を振ったのであろう。


酒好きで小柄な人が共産会の牛乳を運んでいたというのはその少年の父であったか。
障害があって口が利けなくても、手がひとりで動いてまめに修理仕事ができたそうである。
「手」はあったのかもしれなく、また、うちのラバさん村長の娘、というのはここ山岸会でのことであったのかもしれない。