人類の明日へのメモ 2


1. まさ、「あっ、蛇!」と垂れてら。(チでもなく、シマでもないことを知った時の驚きを、富田集落の旧家の少年が叫び声で)


2. 2チャンネル、2ショットとかと今の流行もあるが、ツー(二人)ということが、繰り返される秘密の一つであるようだ。江戸の世の事から、後にみちのくの桂子沢の旧家に、無理矢理にも、二人という再現図が擦り付けられたようである。健一が珍しく、池の前に立つ義理の父母二人や親戚姉妹二人の写真を撮っているが、地下のからかいである。一切の2の起源は長島村などになく、古く江戸の世の中央にあると思うべきである。


3. 上記ロケがもし本当なら、どうも桂小沢の場合、物理的にも風呂桶のシーンと断定できるようである。健一の写真も風呂場の真ん前で撮ったものである。


4. 更に桂小沢の話であるが、明治の代にも、朝鮮半島から少なくとも8軒ばかりの家族が入村している。その中に、ちょうど釣り合うように、桂小沢一番の実業家となっていた家族が昔営んでいた木材業を半島で経営していた人がいて、半島の山中で、山子が崖から落ちて木に引っ掛かったままなのをどうにもできず、3ヶ月入れられたことがあったという。木に登って下りられないとか、ズリとか、それに由来するような体験がある。わざと繰り返すものである。


5. 昔日本人が観た一番古いテレビ番組に「ブロンコレーン」がある。これをある種の運動の発端、長島村山平の武蔵との出会いに結びつけるなら、こういうことであろう。小作りな造作の顔立ち、やや小柄。独り。嫁に行きたい(と誰かが言ったらしい)。


6. 更に「ダーティハリー」事若き日の吉太郎は本気であった。独り捜索に走り回ったと思う。父がその年に出来たばかりの鉄路で轢死している。真昼間のトコトコと走る機関車に。間近の学校を調べ尽くしたであろう。何か手の者であることの証拠があるに違いない。国民をだめにする妙な物が小屋の中にないか。私も一度深夜の中学校の中に忍び込み、図書館の中に入ったりした事があった。極めて珍しい冒険である。


7. 母が先祖霊の弔いに必死で走り回っていた時、共通して霊媒の人に言われることがあった。川でなく、海のような所に眠っている先祖がいる。錦秋湖。長島川向かい。南向きのなかなか広い土地であったと話していた。そこに前暮らしていて、移ってからも川の水をこいで行ったり来たりしていたものだ。湖の下に墓地がある。二体。