ビート武氏の座頭一


 殺陣があまり誇張的で数多いのが楽しめなかったが、最初と最後、農民の丹精を讃えている描写であると見て取れた。
 岳村の鎮守様も、もう廃社となっているが、杉の美林の背景と石段の登り口など、ささやかながら、江戸時代以来の農民の信心ときちんと整えようとする手配りが忍ばれて懐かしいものであった。
 村人が入念に仕上げた文机なども奉納されていて、もう使われることもなく片隅に片付けられていた。
 周辺の雑木林はコピー係りの名義の土地である。個人的には使い道もなく、町に寄付するのが先祖代々の喜びであろうと、申し出たことがあるが、その後進展がないようだ。