柳あをめる





 若々しい、柳青める、であるが新鮮な感動がうまく伝えられない。
 下の写真は正面に山王岳を据えた山王橋を入れて。山王岳、259メートル、東山最高峰、旧K市では三番目に高い。山王、京都東山比叡山にある中国由来の山王神社 (ひえ、日枝神社から、ひよし、日吉神社へ)。
 日本ではエはイになる。住の江(大阪、瀬戸内中隅の辺ということ)が住吉となって、住吉神社。S村の国始め神話に、筑紫のT氏末裔が大犬を退治してその遺体を村の四隅に祀ったとある。確かに川が大きくくねって隈(くま)を成している所四箇所に住吉神社が建てられている。くま、奥まった所。
 呆けてしまった母の一生の記念にと心を決めて母を連れて写真の山王岳を目指したことがあった。よく歩いたものである。帰りには月が出ていた。途中で泣き出してしまった母を負ぶって博物館近くに来た時は真っ暗になっていて、街中の灯りが水平に織物のように連なって見えていた。
 山王岳の向こうには八王子の森があって、先輩の書に東山一帯では唯一のブナ林の生き残りが見られるとある。昨年登り口を見つけて取る物も取り敢えず登り始めた事があった。八坂神社とある。確かにブナの樹が立っていた。八王子は比叡山山王住吉大社中の一社。


 あっそうか、上の写真に写っている奥の山が旧K市最高峰の明星岳。博物館で連れて行ってくれるというので、登り口まで行ったことがある。雨が大降りになって中止であった。