はるか昔アメリカに雄飛したSさん方の消息


 コピー係りがそのvicinity地にダム移転した10年目ぐらいには、なんとその子孫の方達が勢ぞろいしてあの有名な「逃亡者」の主役敵役ゲスト俳優となってテレビ画面に登場し、その画面が日本国の家庭に送られていたのである。摩訶不思議な現象であった。
 今はドラマは止めた、そうである。主役敵役の子孫の方がそのまま大リーガーのチームメートになって活躍しておられるという、テレビの中継画面と共の耳打ち情報があった。大先輩のジャーナリストになっておられる人も紹介された。ある大物の国会議員の方もこのvicinityラインの先生であろうか。
 カナダに移住している人もおられるようである。この間、日本語教師の資格試験に合格していたので、市内の実習講義に覗き見的に参加したことがある。カナダ人の方が演技生徒になって下さるというので、どのようなカナダ西洋人の方に出会わされるのかと、ドキドキドキドキと胸を高鳴らせて待っていると、何といくらか黒人混血かと思われる日本人の学生であった。あるいはsさん関係者ではなかったのかもしれない。
 この実習講義のパリパリのI大女性教授の方が隣家のSさんの娘さんに当る人であるとは、後に何かの風の吹き回しで教えられた事であった。なかなかの人生の先輩方の集まりであったが、そろっておられたのかもしれない。そのような悪戯があるものである。テレビ俳優になっておられる方もいる。NHK大河ドラマの主演女優になっていた方もそうなのであろう、兄弟みたいにそっくりな方と同席し世話になってしまった場面でもあった。
  思いがけないテレビの有名女優男優がおられるようだ。有名大学の教授も紹介されている。I大の教授も多いのかもしれない。明治の世から各地で登場活躍することが約束されている人達なのであろう。
 コピー係りの出生地N町の一番星エリート、事業家の人もSさんであった。明治大正昭和三代の天皇に仕え侍従武官長に上られた人も、このS家から養子に出て学ばれた方であった。K市のSさん方とは結び付かなかった。この間までのK市一番のホテルの経営者でもあった。明治草創期にもN町の所々に展開移住していたのであろう。