益もなく、獣の限りを、みたいな指示を出していたと思われるが


ヤーさん方のやり遂げる事を見て、やるぅ、びつくりした、というように首を捻る指導者の反応を何度も届けられたことがあった。
 自分勝手ながらも、ある種のバランス感覚は本当に保持していた人なのかも知れない。
 現れて歴史上の人物になるのだぞ、と言われて、嫌だ、と答えたと言う。単純な子供の世界に近いのかもしれない。
 そうして逃れた大蛮行の責任は無くなったのではない。意識ある限り自分で責任の取れない事を、しかしそうはっきり自覚しながらやらかしてきたのである。
 よく写す鏡だ、という言葉があった。すっかり他人の所為にして、それで丸っきり自分に責任がないものと本心から思っているような、手前勝手なずるい絶対に不合理な計算の事を言うらしい。
 そうして、東洋人等にも、また、蛇みたいな汚い、他人の所為にばかりする事を教える。そっくりである。