ビバルディの「四季」が意味するものを解読する(Thomas & 海)


 バッハ、ヘンデルハイドン、ベートーベンの四人の作曲家の名前が、春夏秋冬の風景に対応している。
 特に、風景そのものに由来して練り上げられた音楽史上最高限の名曲の二つは、バッハのバイオリン協奏曲とベートーベンの運命。
 春の雪解け水の清冽と勢い。 冬の湯田町名物の大根干しのあまねき軒下の並び。 付帯者が報告する。 「屋根からつららが」 あっ逸らしているな。 いつもそうやって・・・。 あれは大根である。 大根なら大根でいいんだよ。 「じゃじゃじゃじゃ」湯田町人はよくこのような相の手を入れる。 ジャジャジャジャーン。 
 四季計画であるから、モーツァルトは入らなくていい。 1700年から1800年までの約百年間に及ぶ長期間の陶芸大練成計画であった。「パッチワークの最たるもの」とはこの事こそを言うのであったのか。
 (「俺は木地師よ」 「へら」そう言った者でもあるまいが。)