上の家の者が住む家屋敷の下にあるだまし討ちの仕掛けについて


 玄関近く廊下下の設備室の壁裏に電撃銃が移動設置されている。「段差」とも呼ばれている。中が見える所のようである。
 浴室下。ここからも中が見えるようである。ガス室があるらしい。
 銃の場合、ガムテープで塞ぐと見えなくなって撃たれないで出てくることができるそうであるが、ガス室はどうであろうか。
 少し離れたK教会方面から入るトンネルに、「閉じ込め」という恐ろしいニヒルな現場があるらしい。


 安全に出入りしているというのは何かの作戦用の訳があってなのであって、決してお客さんが安心していられる所ではない。一部安全なルートがあるというのも、嘘ではないのだろうが、おとり的な意味で置いているのではないだろうか。自分がその安全なルートにいるのかどうか分かるはずもない。
 なかなか無駄のない企み深い暴虐計画のようである。