中つ国とは、出雲を含む中国地域を指していた。

 その証拠にも、大和の国への東征は、中つ国の物語の後にあるのであって、中つ国神話時代には、大和は、オオナムチが支配する国内に入っていなかったと考えるべきである。
 現在中国地方とこの地方を呼ぶのも、かつての中つ国呼称に由来するものと推理されよう。
 根の国と記されているのは、島根半島の形とかからではなく、秋津島全体から見れば、ちょうど中国地方が、花を咲かせている蓮の根茎の部分に似て見えてきたからと思われる。
 地下組織のゲオが神話創作に介入している、明白な証拠である。